ホーム
Acad Tips 集::: 更新 2007.08.29

  1.装置の重心を求める方法  
    
    1) 各部品の重心と重さが分かっているとします。
    2) 重心の位置に重さに比例した面積をもつ円を描きます。
       例えば、重さを W としたら半径rが
            r = √W * 10
        の円を描きます。ここで「10」は単なる係数です。
    3) acad menu の「メジャー」「面積」をクリックして、先程描いた円全てを選択すると、図心に点が打たれます。
       これが、重心の位置になります。
         
    装置の転倒モーメントを求める時などには便利かも。

  
  2.傾いた中心線に合わせてシンボル(ex.ボルトの頭)を張り付ける方法  

    1) シンボルを選択した後、メニューの「回転角度」「ベクトル」「垂直」をクリックします。
       コマンド入力から「ANG」「VPE」と入力してもできます。
    2) 中心線をクリックします。このとき、クリック位置によってシンボルが180度回転します。
    3) 配置位置をクリックして確定します。

    「コピー」「ペースト」の時などにも使えます。
    「3回もクリックするのはイヤだ」という人は menu に「Vct回転」というのを追加しましょう。
    (ウチではそうしてます。メニューの編集方法もそのうちアップします)

  
  3.数値入力を計算式で行う方法  

    1) acad には「カリキュレータ」とかいう機能があって "["と"]"でくくると、その間に演算式を記述できます。
    2) [2*3]...6    [sin(30)]...0.5     [sqrt(4)]...2 (√2)   [30*pi]...30π   [inch(5)]...127  etc.
    3) この「カリキュレータ」は変数への代入も行えて
          [A=30*pi]
       としとくと [A*2] で 60*πの値が得られます。"A" の値だけ呼出たいときは "A"ではなく"[A]" とします。
       ただ、acadを終了すると消えてしまうのが残念です。

  
  4.「メジャー」で測定した数値を取得する方法  
       
    1) 例えば、「メジャー」で測定した値を円の半径にしたいとき、半径入力の場面で「メジャ値」の中の「#MESDST」を選択すると 
       半径に「#MESDST」の値が入力されます。
       
  
  5.注意! 寸法線は「単精度」なので、作図の基準線としては利用しない!  
       
    1) 例えば、直径寸法線の中心付近を拡大してみると、寸法線が円の中心線と交差していないことが分かります。
       これは、寸法線が「単精度」(32ビットdata, 図形アイテムは64ビットdata)だからです。
       「オフセット」や「円の配置」のときなどに寸法線をクリックしないようにしましょう。